足立区・竹ノ塚を東武バス一日フリー乗車券で楽しむ
首都圏住みたくない街という本や、月曜から夜ふかしというテレビ番組などで、どちらかというとやばい街という扱いの足立区・竹ノ塚という街があります。
とはいえ、近所に住んでいる人を除いては、わざわざ竹ノ塚に行ったことがある人は、そう多くはないのではないでしょうか。
首都圏は公共交通機関が発達しており、お得な乗り放題チケットも充実しています。
東京の北東部では東武鉄道が幅広い鉄道網を敷いていますが、東武バスも同様に走っています。
その東武バスですが、足立一日フリーパスという大変お得な乗車券を販売しています。
そして竹ノ塚は、乗車券を使って楽しむための、ターミナル駅と言ってもよいでしょう。
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足立一日フリーパスとは
足立一日フリーパスという名称ですが、足立区・葛飾区・北区エリアをカバーする、東武バスの1日乗り放題乗車券です。
券面には「東武バス一日フリー乗車券」と記載されています。
東武バスのオフィシャルサイトの情報はこちらです。
このフリーパス、1日500円で、足立区・葛飾区・北区内の東武バス一般路線が乗り放題なのです。
また、このフリーパスの大きな特徴は以下の2点になると言えます。
- 竹の塚煎餅店でも販売している。
- スクラッチ部分をコインで削って使用する。
それぞれ見ていきましょう。
まずは、販売所です。
乗車券のご購入
・東武バスセントラル(株) 足立営業事務所、葛飾営業所、西新井営業所、花畑営業所
・東武鉄道北千住駅定期券発売所
・竹の塚煎餅店(竹ノ塚駅東口4番乗り場横)
※バス車内では販売しておりません。
https://www.tobu-bus.com/pc/service/ticket/adati_free.html
これは、東武バスのサイトからの引用です。
東武バスの営業所で販売しているのは当然として、ターミナル駅である東武鉄道の北千住駅で販売しているのも納得です。
しかし、それらに加えて「竹の塚煎餅店」が違和感満載にリストされています。
さらに、バス車内では購入できないという点もなにげに要注意です。(都営バスの1日乗車券はバス車内で購入できます)
以下は実際に購入した乗車券ですが、しっかりと「竹の塚煎餅店」が発行元として記載されています。
路線図や、主要な観光ポイントも記載されており、便利です。
次に、使用方法を見ていきます。
ご利用方法
1. この乗車券は、足立区・葛飾区・北区内の東武バス一般路線バスで、有効日に一日何回でもご乗車できます。
乗車される年月日の銀色シール部分(スクラッチ部分)をコイン等で削って使用してください。
なお、深夜バスをご利用の方は深夜運賃の半額をお支払いください。2. 乗車券を使用する場合は、初乗り券を切り取って乗車の際運賃箱にお入れください。
3. 2回目より乗車の際は、乗車券をお開きの上、乗車年月日を運転士に呈示してください。
4. 1回乗車以降(初乗り券を切り取った状態)の払戻しについては応じかねますので、予めご了承ください。
https://www.tobu-bus.com/pc/service/ticket/adati_free.html
以上も、東武バスのサイトからの引用です。
スクラッチを削ったうえに、初乗り券を切り取って、運賃箱に入れるという手順が必要です。
運転士にこの乗車券を提示するのは、2回目の乗車からです。
初見で感じたのは、”使い方が少々ややこしい”ということです。
以下は、実際に利用した乗車券です。
年月日を削らなければいけないので、3か所を削る必要があります。
コインを用意したうえで、バス乗車前に余裕をもって削りましょう。
利用日とは異なる日付を誤って削ってしまわないように注意が必要です。
なお、写真の切符は利用済みのため既に切り離されていますが、もともとは”初乗り券”が右側に付いています。
これも、乗車前にあらかじめ切り離しておくとスムースに乗車できるでしょう。
しかし、この、アナログ感満載の乗車券がなんともいえずよいです!
都営バスの1日乗車券は、PASMOやSuicaのカードで乗車時に買えてしまうため、切符も出てきませんし、モバイルPASMO/Suicaを使っていればカードすら出さず、残高支払いできるので小銭もだしません。
それに比べて、煎餅店で現金で事前購入し、3か所のスクラッチと券面切り離しをしないと利用できない、この東武バス一日フリー乗車券、ある意味競合他社との差別化に成功しています。
竹ノ塚は東武バス一日フリー乗車券のターミナル駅
竹ノ塚駅前にはバスプールがあり、複数の東武バスの乗り場があります。
そして、バスの行先によっても違いますが、大体15分に1本ぐらいはでていますね。
フリー乗車券に記載の路線図を見てもわかりますが、竹ノ塚は東武バスのバス路線のわりと中心部に位置しています。
つまり、竹ノ塚を起点として、東武バスでの移動がしやすいのです。
なおかつ、フリー乗車券に記載されている主要な観光地にも近い。
おすすめポイントを以下にまとめます。
竹ノ塚を起点に東武バスを活用する理由
- 煎餅店で東武バスのフリー乗車券を買えるのは竹ノ塚だけ。
- 乗車券を買うついでに、竹ノ塚名物の竹ノ塚煎餅も買える。
- 東武バスのバス路線が沢山ある。
- 足立区の主要な観光地に近い。
- 駅周辺に店が多いので腹ごしらえや休憩も容易。
観光地は、いわゆる浅草のような超メジャー観光地はありませんが、ひそかに結構楽しめるところが揃っています。
私自身、この乗車券に掲載されている場所を含め、足立区の観光地はまだまだ網羅できていません。
しかし、絶対にお勧めできると断言できるのは足立区生物園です。
ここは、有吉くんの正直さんぽというテレビ番組でもかつて取り上げられていました。
大人1名300円で入園できる、小さな動植物園といった感じですが、300円とは思えないほど内容が充実しています。
特に圧巻なのは、大温室です。
東京都内にも何か所か大温室がある植物園がありますが、足立区生物園の大温室の特徴は、その中で蝶が生育されていることです。
1年中、さまざまなチョウが飛んでいるそうなのですが、私が訪問した際にも沢山の蝶が温室の中を舞っていました。
なんとかその様子をカメラに収めようと頑張ったのですが、全然その良さが伝わる写真が取れませんでした・・
この写真では全くわかりませんが、本当に、空間を沢山の蝶が舞っており、見事としか言いようがありません。
フリー乗車券の券面には足立区生物園の記載がありませんが、ここにも東武バスを使って近くまでいけます。
また、フリー乗車券に記載されている観光スポットの一例としては、大鷲神社もとてもいいところです。
辺鄙な場所にありますが、敷地には緑も豊富で立派なたたずまいの神社です。
酉の市の発祥の神社でもあるそうです。
足立区の寺社仏閣というと西新井大師が有名ですが、そちらは電車で簡単に行けます。
大鷲神社は、そこへの到達手段がバスであることが、東武バス一日フリー乗車券の活用という目的にも合致しますね。
観光スポットを見たら、東武バスで行ける足立区内・周辺の鉄道駅に行ってみるのもよいでしょう。
まとめ
東武バスの、足立一日フリーパスは、乗車券の趣をふくめてとってもお得です。
そして、最大限活用するためには、竹ノ塚駅の駅前にある、竹ノ塚煎餅店からスタートするとよいでしょう。
いろいろな種類の煎餅も販売されており、煎餅もおいしいですよ。
ちなみに、竹ノ塚のやばさについては、この記事では全くでてこないので、これについて最後にコメントしたいと思います。
少なくとも「昼に訪れる分には、全くヤバくない」と思います。
これは、数回しか訪問したことのない私の、あくまで私見ですが、むしろ特に際立ったヤバさを感じないので、拍子抜けするぐらいです。
駅前には、ケンタッキー・マクドナルド・モスバーガー・吉野家・松屋・スシロー・ドトール・珈琲館など主要な飲食店チェーンが勢ぞろいしています。
それほど大きい規模の駅ではないのに、ここまでそろっているのはなかなか珍しいように思います。
駅前にある地元の本屋も、エロ本ばかりといったことは全くなく、むしろ一般的にみて品ぞろえがかなり充実しています。
駅近くに、フィリピンパブなどを含めた飲み屋街はありますが、まあこういうのは他の街でも見かけますし、猥雑さでいったら墨田区・錦糸町などのほうがはるかに怪しいかなと思うのです。
竹ノ塚駅の新駅舎が2022年3月20日から供用開始になったのですが、それによって雰囲気も以前より明るくなったと思いますね。
一点、”噂に聞く竹ノ塚らしさ”を感じたのは、駅のトイレが凄く汚かったことです。
新駅舎だから設備自体はとても綺麗なのですが、手洗いのところが水でびしゃびしゃだったり、トイレットペーパーの破片が床に散乱していたり、あからさまに違和感を感じました。
男子トイレだけでなく、女子トイレを利用した妻も全く同様の感想を持っていました。
男子トイレ・女子トイレともに朝からこのような状況だったため、この点に関しては一部の駅利用者のモラルの低さといったものを感じずにはいられませんでした。
ここから考えると、夜の竹ノ塚はそれなりにヤバいのかもしれませんね・・
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