SPGアメックスは大改悪でも継続するべきか?
2月8日(火)に発表された、「スターウッド プリファード ゲスト®アメリカン・エキスプレス®・カード」いわゆるSPGアメックスが、「Marriott Bonvoy®アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード」という新しいカードに変わることが発表されました。
他国では既に切り替わっており、日本でもいずれは変更されるのではという話は前からでていましたが、ついにきました。
そして、この変更にともなうカードの大改悪も衝撃的でした。
一部では「SPGアメックスに入会するのは今!」とか「使い方によってはお得」などともいえるようなポジティブな内容もネット上に見受けられますが、どうなんでしょうか。
昨年の6月にSPGアメックスカードを作り、今年無料宿泊特典がもらえることを楽しみにしていた、わたくし猫男の所感をまとめます。
Contents
一般人は解約一択
結論としては、次の年会費を支払う前に解約です。
※しかし、初年度だけ利用という選択肢も増えました。詳しくはSPGアメックスカードをもう1年延命させる方法の記事。
新しいカードでメリットがあるのは、このカードで年間400万円以上決済する人に限られます。
新しい、「Marriott Bonvoy®アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード」の内容はこちらのページに記載されています。
新しいカードの特に重要な改悪ポイントをまとめます。
Marriott Bonvoy®アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カードの駄目なところ
- 年会費の大幅アップ:34,100円 → 49,500円
- 無料宿泊特典に制限がつく:年間150万円以上のカード利用が必要
細かいところは他にもありますが、この2点に集約されます。
SPGアメックスの、現在の34,100円の年会費であれば、「カード特典で、年会費相当のホテル宿泊ができる」「追加費用なしで、航空会社のマイルにも高還元率でポイント交換できる」「ポイント交換に対応している航空会社が多い」というメリットが明確にあり、お得感がありました。
マイルをお得に貯めて、年に1回ぐらいは高級ホテルに泊まってみよう、という使い方ができるカードでした。
ANAカードやJALカードでマイルを貯める場合の経費を差し引いて考えると、実質的なSPGアメックスカードによる出費の増加は3万円程度といえます。
さらにその年会費も、無料宿泊特典でホテル宿泊をすればもとがとれます。
だからこそ、私もSPGアメックスカードを作りました。
関連記事:超お得キャンペーンにつきSPGアメックスに申し込みました
しかし、5万円近い年会費になると、普通に予約して泊ったほうが安く泊まれる無料宿泊特典の対象ホテルが多いでしょうし、毎年5万円払ってまで高級ホテルに毎年泊まらなくてもいいですよね。
それも、新しいカードでは、無料宿泊の特典をもらうために150万円以上の年間のカード利用が必要となります。
ひと月あたり12.5万円の利用ですから、Marriott Bonvoy®アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カードをメインカードとして使えば、必ずしも無理な金額ではありません。
とはいえそれでようやく無料宿泊特典が得られる権利が得られて、必要経費となる年会費は約5万円です。
日常的にMarriott Bonvoyのホテルに泊まっているような人を除けば、コストパフォーマンスがよいとはいえません。
※新しいカードへの移行期間のため、年間150万円以上のカード利用の条件は、次回のカード更新のタイミングではありません。とはいえ、年会費が5万円程度に上がることを忘れてはいけません。
解約のタイミングはいつがいい?
SPGアメックスのポイントは、毎月自動的にMarriott Bonvoyのポイントに交換されます。
ということから、「年会費が発生する前」で「カードポイントがMarriott Bonvoyポイントに全て交換されている」時に解約をするのが望ましいでしょう。
Marriott Bonvoyポイントへの毎月1回の自動交換のタイムラグを考えると、年会費が発生する2か月前にはSPGアメックスのカード利用をやめておいたほうが無難です。
※年会費が発生した月中でも年会費を発生させずに解約ができるそうですが、あまりにぎりぎりでの解約はリスクがありますね。アメックスカードの説明はこちらです。
自動交換されるMarriott Bonvoyのポイントは、最終利用記録から24か月後まで有効です。
つまり、SPGアメックスカードを解約したあとも2年程度の間使うことができます。
まとめ
SPGアメックスカードでANAやJALマイルを貯めていた人は、ANAカードやJALカードに戻っていくことになると思います。
とはいえ、コロナの影響で旅行も気軽にできる状況ではありませんので、当面の間は楽天カードやエポスカードなど、日常生活でポイントが使える高還元カードが主力になっていくと思われます。
私自身、コロナ禍になって”まん延防止等重点措置”やら”緊急事態宣言”が出始めて以降、完全に楽天カードがメインカードになっています。
またコロナが収束することも見据えて昨年SPGアメックスカードを作ったのですが、まだまだコロナが収まる気配がありませんから、ひきつづき生活費削減を主軸に置いたカード利用をしていくことになります。
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