どこかにビューーン!でハードモードの旅

JR東日本が2022年に開始した、”どこかにビューーン!”というサービスがあります。

これは、お得に旅をしようと考えている首都圏在住の方には見逃せないサービスです。

ここでは、実際に利用してみてわかった注意点をまとめます。

”どこかにビューーン!とは

どこかにビューーン!のウェブサイトはこちらです。

ここではサービスの主要なポイントをまとめます。

  • JRE POINT 6,000ポイントで、JR東日本の往復の新幹線に乗れる。
  • 行先と時間は、大枠は指定できるが、自分では決められない。
  • 発着駅は「東京」「上野」「大宮」限定。

つまり、ほとんど自分では内容を決められないけど、激安で新幹線に乗れるサービスです。

どこでもいいから安く旅行をしたい人にはうってつけですね。

申し込みの内容

JRE POINTをかなりため込んでいたわたしは、もちろんこのサービスを使ってみました。

以下は、どこかにビューーン!に申し込む際の主なポイントです。

日程

まず、「発着駅の指定」「出発・到着日程の指定」「人数の指定」を行います。

  • 発着駅の指定: 「東京駅」「上野駅」「大宮駅」から選びます。これは自分で指定することができます。
  • 出発・到着日程の指定:
    • ”出発日は、申込日から1週間以上先” ”到着日は、出発から1週間以内”での指定ができます。
    • 時間は”06:00~09:59” “10:00~12:59” “13:00~16:59” “17:00~19:59” “20:00~23:59″の時間枠から指定できます。
  • 人数の指定: 最大で、大人6名 子供5名の指定ができます。

ここで最も注意すべきは、発着の時間帯指定の部分です。だいたい4時間ごとの区切りになっており、ふり幅があります。

たとえば、10時頃に出発したいと思って”10:00~12:59″を選んだとしても、結果的に出発の新幹線が13時ぐらいとなってしまう可能性があります。

行先

まず、ランダムに表示される「4つの駅の組み合わせ」を決めます。

この組み合わせは何度かやり直すことができますので、”ベストな4駅”がでるまで再挑戦することが可能です。

ただ、組み合わせの再表示は1日あたりの制限があるので、上限に達した場合には翌日まで待つ必要があります。

「4つの駅の組み合わせ」を選んだら、そのうちのどこかの駅が、後日、行先として自動的に決定されます。

最終決定

行先と新幹線の時間は、3日以内に自動的に決定され、通知されます。

実際に使ってみた事例

では、わたしが実際に利用した場合に実際どのようなことになったのかを記します。

日程

「日帰り」「出発時間は”06:00~09:59”」「到着時間は”20:00~23:59″」の内容で申し込みました。

当初、家族で1泊旅行にしようと思っていましたが、”行先も時間もわからない旅なんてしたくない”という妻の言葉で却下され、ひとりで日帰り旅行をすることになりました。

家族など複数人で利用する場合には、価値観が合わないと利用が難しいサービスと言えそうです。

日程は最終的に、”始発の新幹線で出発” ”最終の新幹線で到着”という強硬スケジュールに決定されました。

これが日帰りで実行されるわけですから、無理やり家族を日帰り旅行に連れ出さなくてよかったと胸をなでおろしました。

(私自身は、目いっぱい日帰り旅行ができるのでこういう時間指定はむしろ歓迎です。)

行先

4つの行先は「郡山」「七戸十和田」「天童」「佐久平」でした。

正直、この4つのうちどこに当たっても微妙でやりなおそうかとも思いましたが、自分一人の旅ですからどこでもいいやと思い、なおかつこの微妙さ加減がこういう旅の醍醐味だろうと考え、あえてそのまま申し込みました。

そして行先は最終的に「佐久平」に決定されたのです。

いきあたりばったりの強硬旅

まとめると、わたしのどこかにビューーン!の申し込みは、「東京から佐久平に始発で行って、最終で帰ってくる日帰り旅」という内容になりました。

佐久平は、通過したことはあっても降りたことはなく、土地にも全くなじみがありません。

さらに駅周辺になにか特筆すべきものがあるような様子もなく、朝から晩までどう過ごせばいいのだろうかという若干の不安もよぎります。

とはいえ、こういう旅には慣れているので、”事前の簡単なリサーチ”はしつつも、”現地でその時気になった場所にいく”というスタイルで実施されました。

佐久平の事前調査

  • 北斗の拳の原作者の武論尊さんの出身地で、ゆかりのものがあるらしい。
  • 若鳥の「むしり」というローカルフードがあるらしい。
  • 五稜郭があるらしい。
  • 在来線から乗り換えて、しなの鉄道にも乗れるらしい。
  • しなの鉄道には乗り放題切符があり、それで軽井沢や上田にも行けるらしい。

この5つの情報をあたまに置きつつ、旅をしました。

旅の結果

  • 駅に併設されている売店が、思った以上に北斗の拳押しで凄い。(好きな人は結構楽しめるが、グッズがちょっと高い)
  • 「むしり」は結構おいしい。
  • 五稜郭は駅から結構歩くが、なかなか趣がある。(そして、むしりの有名店とは駅を挟んで逆方向なので、両方行こうとするとより歩く)
  • 在来線の小海線自体も趣があって、乗っていても楽しい。
  • 佐久市を観光しただけでなく、軽井沢・上田城・その他周辺の街の探索もすることができた。
  • しなの鉄道は本数が少ないので、乗り放題きっぷを使い倒すのは少々難しい。(ただ、乗車の都度切符を買う手間がはぶけて、プラマイゼロぐらいにもっていくことは難しくないので、周辺を探索するなら購入するのをお勧め。)
  • 20時までには多くの店が閉まるので、要注意。(なにか買う場合はお早めに。)

といった形で、なかなか楽しめました。

あらかじめリサーチしていた主要なところにはほぼ行くことができただけでなく、その時の気分で様々なところを探索することができたと思います。

まとめ

どこかにビューーン!はお得なサービスですが、激安なだけに、その時もっとも利用者が少ない行先や時間帯が選ばれるのだと思われます。

別の言葉でいうと、「人気のない行先」「人気のない乗車時間」にあたる可能性が高い。

それが、「東京から佐久平に始発で行って、最終で帰る」という切符に繋がったように実感を伴って思います。

とはいえ、往復で6,000ポイントですから、片道3,000円で新幹線旅行ができると考えれば、メリットしかないですね。

不便なところをあらかじめ考慮した使い方をすればよいわけなので。

どんな場所であっても、実際に行ってみればそこで楽しみを見つけられるものです。

ということで、今後もJRE POINTを貯めてはこれで旅行にいくつもりです。

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投稿者プロフィール

猫男
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