トラリピを中長期運用するにはスワップが超重要
トラリピの運用戦略を変更して以降、順調に利益が積み重なってきています。
運用戦略の変更にあたっては、スワップに関する自分の考えをもち、ぶれずに実践していることも功を奏していると思っています。
ということで、今回はトラリピを運用するにあたっての、スワップの重要性についてまとめてみたいと思います。
※トラリピとは、マネースクエア が提供するFXの自動取引のサービスです。
スワップがプラスの取引だけを行う
わたしは現在、「AUD/NZD」「EUR/GBP」の2つの通貨ペアの、”売り注文”限定でトラリピを行っています。
これらの通貨ペアの売り注文では、どちらもスワップがプラスになっています。
スワップがプラスということは、その注文で持ったポジションを保持しつづけている限り、毎日スワップ分のお金が追加されていくということです。
スワップとは通貨ペアの金利差によって発生するものなので、通過ペアの金利が逆転することなどで、プラスのスワップがマイナスに変わることもありえます。
しかし少なくとも、「AUD/NZD」「EUR/GBP」の通貨ペアの売りに関しては、わたしが2021年にトラリピを開始して以降、基本的にずっとプラスのスワップとなっています。
わたしがスワップがプラスの取引しか行わない大きな理由は、トラリピの決済を中長期的に待つ運用をしているからです。
なぜ決済を中長期的に待つ運用なのか
トラリピは、FX(外国為替証拠金取引)の自動取引のサービスです。
FXでは為替相場の変動を利用して利益を得ますが、為替相場が自分の予想と反対に動いた場合、利益を出すことができず、含み損をかかえる形になります。
含み損を持ったポジションは、損切りをしないかぎり実際の損失にはならないので、基本的には相場が反転するまでじっと待つことになります。
トラリピの運用では、短期的に相場が逆に動くからといって安易に損切りせず、中長期的にポジションを待ち続けるのが、基本的には大事と考えています。
また、中長期的にポジションを持ち続けるには、以下が重要です。
- 十分な証拠金
- プラスのスワップ
十分な証拠金がないと、相場が想定以上に逆方向に動いた場合、強制的にロスカットとなってしまいます。
つまり、相場が反転するまでそのままポジションを持ち続けることができません。
これは言い換えると、レバレッジをかけすぎないということでもあります。
また、長い期間ポジションを持ち続ける場合、そこで発生するスワップが大きな影響力を持ってきます。
プラスであれば、持ち続ければ持ち続けるだけお金が増えていく。逆に、マイナスの場合には長く持てば持つほどスワップの損失が増えていきます。
投資金額とスワップの見える化
どのFX会社のサービスでも、それぞれの通貨ペアのスワップ情報が掲載されており、その情報は日々変わっていきます。
単純に1日あたり「○○」円という情報になりますが、それだけだと、いくら資金を投下したらどの程度のスワップが得られるのかイメージが付きづらいです。
わたしがトラリピで運用している「AUD/NZD」「EUR/GBP」を例にとり、この情報を見える化してみます。
以前、マネースクエア社が公表していた以下の情報をもとに考えていきます。
※ただし証拠金必要額は豪ドル/NZドルに比べて約1.6倍の金額が必要になります。(証拠金計算(4%)豪ドル/NZドルの場合:1.07NZドル※×1万通貨×NZドル/円レート(約77円)=約33,000円。ユーロ/英ポンドの場合:0.86英ポンド※×1万通貨×英ポンド/円レート(約150円)=約51,600円。※2021年2月末時点レート水準にて算出)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000030.000010316.html
これを、2023/07/22現在の数字にあてはめてみると、以下の金額となります。
豪ドル/NZドルの場合:1.09NZドル×1万通貨×NZドル/円レート(約87円)=約38,000円。
ユーロ/英ポンドの場合:0.86英ポンド×1万通貨×英ポンド/円レート(約182円)=約62,600円。
ただし、ここでの金額は、証拠金計算(4%)=レバレッジ25倍の想定です。
個人的にレバレッジは10倍以内にしておいたほうが安全と考えており、さらにこれを証拠金計算(12%)=レバレッジ8.33倍を想定して計算しなおしてみます。
レバレッジ8.33倍のスワップ利率
豪ドル/NZドルの場合:1.09NZドル×1万通貨×NZドル/円レート(約87円)=約114,000円。
売りスワップ 16円(1日あたり・1万通貨) = 5,840円 (年間・1万通貨 年利5.12%)
ユーロ/英ポンドの場合:0.86英ポンド×1万通貨×英ポンド/円レート(約182円)=約187,800円。
売りスワップ 42円(1日あたり・1万通貨) = 15,330 円(年間・1万通貨 年利8.16%)
スワップによる収益は、豪ドル/NZドルの場合で年利5%超、ユーロ/英ポンドの場合で年利8%超となっています。
ポジションを長期間持ち続けることになった場合、最終的に決済された時点の差益に加え、このスワップ分の利益が入ってくるわけです。
1万通貨あたりの投資金額は10万~20万円といったとこですが、一般的にもっと少ない通貨量でも取引ができます。
ポジションを持っているだけで年利5%~8%相当のお金が積みあがっていくのはなかなか素敵ですね。
※もちろん、相場が一向に反転しないことで損切りせざるをえなくなり、積みあがったスワップを差し引いても損失となってしまう場合があります。FXの取引にはリスクが伴いますが、しかしそれは、スワップがプラスであろうがマイナスであろうが同様です。
まとめ
投資に絶対的な正解はありませんが、わたしに関しては、”少ない通貨ペアを”、”プラススワップの注文だけで”、”中長期的に運用する”という方針で行い、いまのところうまくいっています。
デイトレーダーではありませんから、設定を入れたらある程度ほったらかしておくのですが、だからこそ、年利5~8%のプラスのスワップが毎日積みあがっていくことの意味は大きいです。
逆に、マイナススワップで年利5~8%の損失が毎日積みあがっていくことを想定した場合、とてものんきに保持しているポジションをほったらかしておくことはできません。
関連記事:利益の80%を失ったトラリピの今後
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会社のために働くか、自分のために働くか。自由を手に入れる、マネ活の話。それは、わたしたちに何をもたらすのか。社畜無間地獄 と マネ活極楽浄土のはざまを生きる。 ※このブログには広告を含みます※
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