Google Pixel 9 Proで楽天モバイルを2回線使う
Google Pixel 9 Proが、2024年9月4日発売されました。
私は早速これを購入し、かねてから計画していた、「Google Pixel 9 Proで楽天モバイルを2回線eSIMで利用する」という方法を実行に移してみました。
同様のことを検討している方の参考になるように、その内容をここに記録します。
Contents
なぜ、ひとつのスマホで楽天モバイルを2回線使うのか?
一般的にはそのような使い方をする必要がありません。
次の3つの条件を満たしている方は、このような使い方をするメリットがあります。
- 現在楽天モバイルを契約中である。
- 楽天グループの株主である。
- 2つのeSIMを登録できるスマホを持っている。
楽天モバイルの料金体系
楽天モバイルの料金体系はわかりやすく、月に利用したデータ通信の量によって、980円 / 1980円 / 2980(税抜)の月額料金です。※2024年9月7日現在
どんなに使っても2980(税抜)の料金で済みますが、データ量を3G以内に収めることができれば980円(税抜)と破格の安さです。
さらに、家族割を使うと100円割引となりますから、最安で880円(税抜)で毎月携帯電話を使えることになります。
また、Rakuten Linkアプリを使うことで通話も無料でおこなうことができることも、楽天モバイルの大きなメリットです。
なお、わたしは毎月の支払いがこの最安値で済んでおり、なおかつ毎月その全額を楽天ポイントで支払っています。
楽天グループの株主優待
楽天モバイルは、楽天モバイル株式会社が提供している携帯電話サービスです。
また、楽天モバイル株式会社は楽天グループに所属する会社であり、その楽天グループ株式会社は東証プライム市場に上場しています。
楽天グループは以前から株主優待を提供していますが、今年(第27期)の 株主優待の内容は、
「音声+データ30GB/月」プランを1年間無料で提供
というものになっています。
30GBというデータ量は、楽天モバイルの料金体系の中にはないのですが、データ通信無制限である2980(税抜)円相当の価値と考えてよいと思います。
年間で考えると35,760円(税抜)相当の優待となりますから、有効に活用できるとかなりお得です。
この優待は、基本的にeSIMで提供されるものとなっています。(ただし、期限までに申し込むことで物理SIMで送ってもらうこともできました。)
Pixel 9 はeSIMを2つ利用できる
Google Pixel 9 は、無印/Pro/Pro XL/Pro Foldの4種類の機種がありますが、いずれもデュアルSIMに対応しています。
「物理的なSIMカード+eSIM」だけではなく、「2つのeSIM」での利用も可能です。
また、楽天モバイルではPixelを販売していませんが、対応製品一覧の中にPixel 9の全ての機種が記載されています。
つまり、Google Pixel 9で、eSIMの楽天モバイル回線を利用することは可能です。
楽天モバイルを2回線使う理由
既に楽天モバイルを利用している人が、追加で株主優待の回線も利用することには、なんの意味があるのか?
それは、次の理由によるものです。
- 株主優待の回線は1年限定なので、メインの回線としては使えない。
- 通常契約している楽天モバイル回線は、データ利用を3G以内におさめれば、980円(税抜)の価格で使うことができる。
- 両方利用し、データ通信だけを株主優待の回線で行えば、1年間は980円(税抜)の価格で、既存の契約・電話番号をそのまま生かしながら、毎月30Gまでデータ通信を利用することができる。
つまり、「最安値で、沢山データ通信ができるようになる」ということに大きなメリットがあります。
Google Pixel 9 Proで楽天モバイルの2回線利用は簡単
これまでに記載した情報から、理論上はPixel9で楽天モバイルを2回線使うことはできることはわかります。
しかし、実際のところはどうなのか?
結論として、簡単にできます。
わたしは、Pixel 9 Pro で、「通常契約の楽天モバイル(機種変更のタイミングで物理SIMからeSIMに変更)」「株主優待の楽天モバイル回線(eSIM)」の設定を行い、実際に利用することができています。
詳細な手順は省きますが、わたしがこのために行った内容はおおまかに以下のとおりです。
- My楽天モバイルで物理SIM→eSIMへの変更手続きをする。
- Pixel 9 ProにそのeSIMを設定し、通常契約の楽天モバイルを利用可能にする。
- Pixel 9 Proの設定で、「SIMを追加」から株主優待のeSIMを設定する。(そしてその設定は優待のQRコードを読み込むだけ)
- 株主優待のeSIMをオンにし、”モバイルデータ”のみ株主優待のeSIM側をデフォルトに設定する。
これだけです。
特に途中でつまづくこともなく、なんの問題もなく設定がおわりました。
Pixel 9では物理SIMも使えるので、eSIMへの変更手続きは必ずしも必要ではありません。
ただ、変更するにしてもかなり簡単にできますし、その場ですぐにeSIMが使えるようになります。
なお、株主優待の楽天モバイル回線で無料通話をするには、Rakuten Link Officeという別アプリを使う必要がありますが、無料通話は通常契約のRakuten Linkアプリで行えばよいので、2回線利用の場合はそこを特に考慮する必要はありません。
念のためRakuten Link Officeも設定しようとしましたが、通常回線の楽天モバイルの電話番号では設定が完了できませんでした。
とはいえ、通常契約側のRakuten Linkアプリで問題なく通話ができますから、問題ありません。
まとめ
楽天グループの株主優待をもらったのはいいがもてあましている方は、同一機種での2回線利用を検討する余地はあると思います。
わたし自身、実際にそういった設定ができるのか?とPixel 9 Proを買うまでは半信半疑でしたが、ネット上にもそういった使い方をしている事例は見当たりませんでした。
そこで、実際に問題なく使えることをここに表明したいと思います。
なにかと叩かれることも多い楽天ですが、しっかり考えて利用するとポイントはかなりお得ですし、楽天モバイルも家計をぐっと楽にしてくれますから、負けずに頑張っていただきたいものです。
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