トラリピは復活し、代用管理のFXも好調
7月に復活の兆しが見られたトラリピは、8月に入ってその傾向がさらに強まりました。
試験的に始めて続けていたSBI証券の代用管理を使ったFXも好調で、いまやこっちが稼ぎ頭になっているとも言えます。
また、8月初旬に発生した株価・為替の大暴落では、多少のアクシデントはあったものの全体では被害を抑えることができましたので、それも含めて記録を残します。
先月のトラリピ運用結果
わたしは「EUR/GBP」「AUD/NZD」の2つの通貨ペアで主にトラリピを運用しており、毎月そのどちらか一方で沢山決済が発生し、そうじゃないほうの通貨ペアはその月にポジションを貯めこむスタイルを取っています。
6月に「EUR/GBP」のポジションを全部決済していたので、現在は「AUD/NZD」が保有しているポジションの大半を占めています。
それに加えてスポットで注文した「EUR/USD」の売りポジションが少しあるだけです。
AUDが強い時期がつづき、6月までは決済が減少していた「AUD/NZD」ですが、8月はさらに回復が進み、久しぶりの二桁万円の収益となりました。
「EUR/USD」は途中でスポット注文をやめたので、現在トラリピ注文を設定しているのは「AUD/NZD」のみです。
通算の収益
トラリピの通算の収益は以下のようになっています。
7月に減少した収益は、8月になって回復傾向にあります。
気になるのは、金利が下がる傾向に入っているため、スワップの増加スピードが低下している点です。
これはやむをえないことですが、トラリピをやっていると、多くの国で利下げ方向に進んでいることを実感します。
預託金が減少しているのは、単純に引き出したからです。
最低限1000万円は口座に確保し、余剰分は必要に応じて引き出して他に使います。
6~7月には証拠金の追加入金をしていたので、それも低めて一部を引き上げ、株の購入などに用いました。
トラリピとは
わたしが収益をあげているトラリピとは、マネースクエア が提供するFXの自動取引のサービスです。
トラリピ®とは「トラップリピートイフダン®」という注文方法の略称です。マネースクエアHDが特許を取得しています。
トラリピは、あなたが決めた価格で、自動的に売買をくり返します。
あなたに代わって24時間、システムが利益をねらうことで、普段の暮らしをジャマしないFXの実現を後押しします。
https://www.m2j.co.jp/fx-toraripi/what-is?p=fx_sem_lis&utm_source=yahoo&utm_medium=cpc&utm_campaign=op_toraripi&yclid=YSS.1001264718.EAIaIQobChMIrd2Ltt7u_wIVUytgCh1eVAgrEAAYASABEgLg6vD_BwE
要はFXなのですが、自動売買という点がポイントです。
わたしの場合はもともと他人の設定を真似て運用をはじめましたが、それに飽き足らずに内容を徐々に変更していきました。
というのは、”積み立てで誰でも簡単・安全に”みたいなやり方は、やっぱりあまり儲からないのです。
その一方で、拘束される資金量もそれなりですし、そのまま運用してもFIREできる気がしませんでした。
ただ、トラリピそのものには魅力を感じていたので、運用をやめようと思うこともありませんでした。
結果的に、独自の挑戦をしたところ一度は大きく失敗し、損失がでてしまったのですが、その失敗から学び、自身の考えをもとにトラリピの運用法を完全に変更したところ、収益が大きく改善したのです。
SBI証券の”代用管理(株券担保サービス)”の進捗
トラリピに加えて運用をしているのが、SBI証券の”代用管理(株券担保サービス)”です。
これは、口座に保持している株式を担保にしてFXができるサービスで、つまり現在持っている株式がある程度あれば、FX用に新たに入金しなくてもFXの取引ができるというものです。
トラリピ同様にこちらも7月は不調だったのですが、これまた同様に8月は復活しました。
2024年7月は以下のように約71万円の収益となっています。
6月をもって撤退した「USD/JPY」ですが、8月に入って「売り」で再度参入することにして、途中から「両建て」も始めたことが、この収益に大きく貢献しています。
「USD/JPY」の売りポジションはスワップがマイナスのため、私の基本的な方針からは外れます。
しかし、「長期的にはUSD/JPYのチャートが下落していく可能性が高いこと」「他の通貨ペアに比べて圧倒的にスプレッドが狭いこと」「短・中期的にはレンジ相場のような動きをしてる」ということから、例外的にこの対応をすることにしました。
また、8月にここまで収益が復活したのは、NZDが弱い時期があったことで「EUR/NZD」の評価損が激増していたものの、8月に入ってこれが解消の兆しを見せ始め、「EUR/NZD」でも利益があがったことも大きいです。
SBI証券の代用管理を使ったFX運用では
「持っている株を担保にFXをする」→「そのFXの収益で株を買う」→「その株を担保にFXでもっと収益を上げる」→繰り返し
といったサイクルを理想形としています。
いまのところ、この運用スタイルが自分自身に非常にうまくはまっていて、金融資産を増やすことに大きく貢献しています。
8月の大暴落での被害と学び
以上のように、トラリピとSBI証券のFXは順調な8月でした。
しかし、8月といえば月初に株価の大暴落が起こり、そこで為替も大きく動きました。
わたし自身も全く無傷だったわけではなく、被害を被っています。
GMOクリック証券でロスカット
「TRY/JPY」の通貨ペアに注目し始めていたので、この通貨ペアのスワップが高めのGMOクリック証券の口座を新たに開設し、試験的に運用をはじめていました。
いろいろやっているうちに、証拠金が40万円ほどの中で「TRY/JPY」のポジションを増やしていたのですが、ついでだからと試験的に「ZAR/JPY」「MXN/JPY」もポジションを持っていました。
「ZAR/JPY」「MXN/JPY」に関しては、誤ってもともと予定していたよりも多くポジションをもってしまったのですが、それでも証拠金維持率が300%ぐらいあったので、もうちょっと様子を見てみようとそのままにしていたのです。
しかし、これが命取りとなり、大暴落となった日に一瞬でロスカットとなってしまいました。
なんとか耐え忍んでくれれば、後日大きく戻して暴落の被害は最小限に抑えられたのですが、しっかり管理していなかった私が悪いのでどうしようもありません。
一瞬で40万円を失ったのは痛かったですが、いい勉強になりました。
こういうのは、頭でわかっていただけではだめで、実際に食らうことで本当の意味で身に付くものだとも思っていますし。
- 証拠金維持率の数字だけ見ていては安心できないということを、身をもって体験できた。
- 試験的とはいえ、リスクの大きい通貨ペアだけを持つのは馬鹿。
- ロスカットがいかに致命的なダメージになるのかを体感できた。(はじめてのロスカット経験)
などが今回の学びです。
株は静観し、一部買い増し
この時期の株価の下落はものすごく、保有株の価値が一気に数百万円減った時は、気持ちのいいものではありませんでした。
とはいえ、少ししたら戻すことは確信していたので、ひとまず静観し、底値ではありませんでしたが、多少お得に買い増しもできて、うまく立ち回れたと思います。
保有している株を担保にFXもやっていますが、レバレッジを低めで運用しているおかげで、こちらはロスカットの危機はありませんでした。
ここでレバレッジをめいっぱいかけてやっていたらかなりまずかったと思うので、あらためてリスク管理はしっかりせねばという戒めとなりました。
また、こういうときに現金を沢山もっていないと安い株を拾えないので、余裕資金を常に持っておくことの大事さもあらためて思うところです。
まとめ
7月はエネチェンジ株で失敗し、8月は新興国の通貨ペアで失敗しました。
しかし、一方で、株価が上昇傾向にある保有株もありますし、FXは前述のとおり他では利益が出ています。
大暴落の時期も最小限の被害で乗り切り、トータルで見るとプラスですから、順調と言えるでしょう。
8月はリスク管理の重要さを再認識する月となりましたので、引き続きうまくバランスを取って運用していきたいと思います。
関連記事:貸株の利用とエネチェンジからの学び
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