トライオートFXを1か月試してわかったこと

トラリピ口座に入っている資金が1000万円を超えたので、一部を引き出してトライオートFXを試してみました。

FX自動売買といえば、トラリピと並んで必ずでてくるのがトライオートFXです。

ここ3年ほどトラリピで運用を行い、ある程度成果を出せてきました。

なので、あえて類似のサービスに手を出す必要もないのかもしれませんが、様々な条件を早めに比較検討して、必要なアクションをとっていくと、長い目で見た時に大きな差が出てきます。

運用している資金が増えてきている状況であれば、なおさらです。

というわけで1か月ほどトライオートFXを試してみたので、それをまとめます。

スワップを徹底比較

FX自動売買で重要な要素のひとつがスワップです。

自動売買ではどうしてもポジションを中長期にわたって保持し続ける場面が多くなります。

そうなると、日々スワップポイントが積み重なってきますので、中長期の収益に大きく影響をあたえます。

わたしの運用方法では”プラスのスワップを積み重ねていく”という点が特長でもあることから、スワップは真っ先に注目すべきポイントでした。

「AUD/NZD」の通貨ペアはFX自動売買では非常に人気があり、わたしの運用でも主力の通貨ペアです。

今回、その「AUD/NZD」のポジションを持ち続けた結果、トラリピとどのような違いが出たのかをチェックします。

事例1: 2024/06/11に約定したポジション

・トライオート

・トラリピ

このスクリーンショットは2024/07/13の8時台にとっていますから、約1か月ほどポジションを持ち続けている状況です。

それぞれ約定した時間帯もほぼ同じで、どちらも0.6万通貨のポジションです。

結果としては、トライオートが+175円だったのに対し、トラリピが+101円です。

トライオートのほうが74円多くスワップが付きました。(約1.73倍)

事例2: 2024/06/14に約定したポジション

・トライオート

・トラリピ

こちらも同様の条件ですが、結果としては、トライオートが+142円だったのに対し、トラリピが+83円です。

トライオートのほうが59円多くスワップが付きました。(約1.71倍)

事例3: 2024/06/18に約定したポジション

・トライオート

・トラリピ

こちらはトライオートで0.3万通貨のポジションの一方、トラリピでは0.3万と0.6万通貨のポジションを持っていました。

トラリピ側の2つのポジションは、約定したのが1時間ほど違います。

トライオートが0.3万通貨で+64円だったのに対し、トラリピは、

0.3万通貨:+71円

0.6万通貨:+76円 (0.3万通貨と比較するため半分とすると38円)

ということになっています。

トラリピ側のこの2つのポジションのスワップ差は、恐らくですが7:19~8:43の間に、1日分のスワップポイントが付くかつかないかの区切りの時間があって、その影響で8:43に成立した0.3万通貨のポジションに余分にスワップが付いたのではないか?と推測しますが、正直よくわかりません。

しかし、0.3万通貨と0.6万通貨のスワップがほぼ同じというのは不自然ですし、他の事例の結果を考えると、0.6万通貨のトラリピポジションがこの場合の比較対象としては妥当と思われます。

そちらで比較すると、トライオートのほうが26円多くスワップが付きました。(約1.68倍)

※なお、6月18日のトラリピ側のポジションは、0.3万通貨・0.6万通貨ともに”せま得”という優遇スワップ対象のものでした。”せま得”は利益値幅設定の条件を満たしたポジションに3か月間のみ優遇スワップが適用されるものです。

※6月18日のトラリピ側の2つのポジションのスワップの違いは「0.3万通貨のポジションは”せま得適用”」「0.6万通貨のポジションは”せま得未適用”」のようにも考えられますが、利益値幅設定はどちらも同じなので、両方にせま得が適用されているはず。いずれにせよ引き続き経過観察をします。

スワップ比較のまとめ

おおむね、トライオートのポジションではトラリピに比べて1.7倍前後のスワップがつくことがわかりました。

これは「AUD/NZD」のみで検証しており、スワップは日々変動しますから、いつ何時もこうである保証はありません。

しなしながら、これはわたしが思っていた以上に大きなインパクトです。

本当は、”決済のされやすさ”みたいなところもチェックしたかったのですが、ちょうどトライオートのお試しを始めたあたりから「AUD/NZD」のチャートが急上昇し始めてしまったのです。

私は、「AUD/NZD」ではプラスのスワップになる「売りポジション」しか持たないようにしているので、このトレンド変更によって、決済されずにポジションが増えてそれを持ち続ける結果となりました。

とはいえ、結果的には複数のポジションでスワップの比較ができたので、よかったと思っています。

また、スワップ付与の比較をしていて気づいた、もう一つの大きなポイントがあります。

それは、スワップ付与のタイミングです。

それぞれのサービスの説明は以下のとおりです。

スワップ付与のタイミング

トライオート:毎営業日の取引終了後に保有している建玉に対して発生し、未実現スワップとして有効証拠金額・発注可能額に反映いたします。

トラリピ:原則、ポジションが成立した翌営業日のNYクローズから付与されます。

何が違うのかというと、「トライオートは新規にポジションを持つと翌営業日にスワップがつくけど、トラリピは翌々営業日」、つまり、トラリピは1日分少ないわけです。

この1日分の差と、毎日のスワップポイントの差が、1か月積み上げると約1.7倍という違いとなって表れたといえそうです。

まとめ:スワップはトライオートが圧倒的に有利

トライオートFX

その他に気になったポイント

ポジションを貯めこむような流れになったことから、スワップにより深くフォーカスすることになったのですが、他に気になった点を簡単に羅列したいと思います。

チャートの動き

短いスパンでチャートを見ていると、トライオートのほうがより細かく動いている印象があります。

チャートを比較してみると、トラリピのほうが、まっ平な動きのない少ない時間帯が多いですね。

これは決済のしやすさに影響するのではないかと思いますが、そこは十分に確認が取れていません。

・トライオート

・トラリピ

設定のしやすさ

長く運用しているトラリピに慣れているという事実はありますが、それを差し引いても、トラリピのほうが設定しやすいと感じました。

「設定完了までのプロセスがより少ない」「動きが軽い」というのが、PC版・アプリ版ともにトラリピのほうが優れていると感じます。

私は、”自動売買を設定したら放置”ではなく、大半の売買設定は放置しておきつつも、状況にあわせてフレキシブルに注文を変更する設定も各通貨ペアに対して一部持っています。

それが、トライオートは結構やりにくく、まだそこに慣れません。

ただ、トライオートの設定でよいと思うのは、「自動売買設定の稼働停止」ができる点です。

トラリピは、一旦その自動売買をやめようと思ったら設定を削除するしかなく、再開するには同じ設定をまた入れる必要があります。

スプレッドの差

一般的なFXに比べて、自動売買サービスはスプレッドが広いです。

そのため、トライオートがトラリピよりスプレッドも有利だとよいな?と思っていましたが、印象としてはどちらもあまりかわりないかなといったところです。

「トライオートのほうが少しスプレッドが狭いけど、その分手数料がかかる」「手数料も考慮すると同じぐらい」「取引する通貨量が増えると手数料は下がるので、その場合はトライオートが有利かも。だけど、トラリピもポイント制度があり、ステータスが上がるとポイント付与率が高まるので、やっぱり同じぐらいかも」

といった感想です。

これは正直、この1か月ではあまりポジションが決済できていないので比較できるほどのデータもなく、”やってみた印象をもとにした感想”レベルにとどまります。

まとめ

以上のように、トライオートはスワップに大きな強みがあることがわかりました。

トラリピと比べてみた時に設定のしづらさは感じますが、基本的には設定を入れたらあとは自動的に売買してもらう仕組みなわけなので、スワップポイントが高いというのはそれを補って有り余るメリットと言えると思います。

FX自動売買をやろうと考えた時には、十分導入を検討する余地がありそうです。

わたしに関しては、冒頭に書いたようにトラリピの運用は現状のまま続けつつも、増えた資金はトライオートFXにさらに追加してみて、それぞれのサービスを比較検証しながらFX自動売買の運用を続けていくつもりです。

トライオートFX

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猫男
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会社のために働くか、自分のために働くか。自由を手に入れる、マネ活の話。それは、わたしたちに何をもたらすのか。社畜無間地獄 と マネ活極楽浄土のはざまを生きる。 ※このブログには広告を含みます※
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