楽天モバイルでnanacoは使える?使えない?
主要な電子マネーのひとつにnanacoがあります。
還元率でいうとQRコード決済に押されて影が薄くなってきている電子マネーですが、nanacoは収納代行の支払いができる電子マネーとしてその独自性を維持しています。
また、さまざまな物議を醸している楽天モバイルですが、条件にあてはまる人にとっては非常にお得なキャリアです。
私は、楽天モバイルのスマホで長きにわたり電子マネーを利用しており、nanacoももちろん使っていました。
しかし最近になり、思わぬ問題に直面したのです。
楽天モバイルで、nanacoは利用できます。
しかし一方で、楽天モバイルではnanacoは利用できないとも言えるのでした。
この記事は、楽天モバイルでnanacoを使うことを検討されている方、楽天モバイルでのnanaco利用で問題に直面している方などが参考にしていただけます。
収納代行と言えばやっぱりnanaco
nanacoも他の電子マネーやクレジットカードなどと同様に、何段階かの改悪をたどってきています。
しかしそうはいっても、収納代行と言えばnanacoという特色は現在も変わっていません。
収入代行のnanaco払いとは、支払用紙を持って行ってコンビニの窓口で支払うようなものを、現金ではなくnanacoで支払うというものです。
nanacoにはクレジットカードで残高のチャージができますが、そのチャージで発生したクレジットカードのポイントがまるまる利益になるわけです。
以前に比べて支払いできないものが増えたとはいえ、まだ税金や公共料金などをnanacoで支払うことができます。
nanacoで収納代行を支払う際の注意点
かつてはリクルートカードなどの高還元カードでチャージをすることができましたが、新規にそれを行うことはもうできません。(とはいえリクルートカードのnanacoチャージの還元率も改悪されており、以前ほどのメリットはありません。)
これからnanacoで収納代行支払いを行おうとした場合は、セブンイレブン系カード一択となります。
セブンイレブン系カードでnanacoチャージをした場合の還元率は0.5%ですから、この数字だけを見ると正直それほど高くありません。
国税を払うならnanaco
確定申告を行って国税を毎年自分で支払っている人も多々いらっしゃると思います。
その支払いはクレジットカードで支払うことができるのですが、そのためには結構な割合の手数料が発生してしまします。
詳しい内容はクレジットカード納付のQ&Aを参照いただけますが、具体的な例を出すと以下のような手数料の支払いが必要です。
納付額が50,000円の場合:決済手数料(税込)が418円。手数料の割合は約0.84%。
納付額が50,001円の場合:決済手数料(税込)が501円。手数料の割合は約1%。
納付額が60,000円の場合:決済手数料(税込)が501円。手数料の割合は約0.84%。
このように、大体0.84~1%程度の手数料を支払う必要があります。
2022年時点の最近のクレジットカード事情では、0.5%が一般的なクレジットカードの還元率となり、1%ですら高還元カードに位置づけられる状況です。
また、税金の支払いのみ還元率が低下するカードも増えてきました。
ということから、1%以上の還元率のカードで支払うことで、上記の手数料との差額分が利益となるわけですが、せいぜい0.2%程度にしかなりません。
ですが、nanaco支払いの場合は手数料が発生しませんから、nanacoにクレジットカードをチャージしてつくポイントがまるまる利益となります。
例えばセブンカード・プラスでチャージすれば0.5%です。
これが、未だにnanacoといえば収納代行支払いであるゆえんです。
デメリットは、5万円を超える金額の支払いの場合は複数枚のnanacoカードを使用しなければならないことです。
複数枚にチャージすること自体も面倒ですし、複数枚のnanacoでの支払い操作に慣れていない店員も多いことから、店員に説明するのもなかなか面倒です。
最大5枚のカードを使えることにはなっていますが、そういった問題?があることから、特に10万円を超える支払いの場合は手間を考えてクレジットカードで払ってしまうことも実際私はあります。
楽天モバイルでnanacoを使う場合の問題
若干面倒な部分はあるものの、やっぱりnanacoで収納代行の支払いをするのはお得ですから、活用しないのはもったいありません。
楽天モバイルでもnanacoは使えます。
実際に、楽天モバイルのヘルプの楽天モバイルでおサイフケータイは利用できますか?の中で、利用可能な電子マネーとしてnanacoが正式に記されています。
私も長年問題なく利用してきました。
しかし、実は利用にあたって「楽天モバイルの通信環境下では、nanacoでクレジットチャージができない」という問題が存在しているのです。
具体的には、楽天モバイルのエリア内で通信しているスマホ上でnanacoアプリからクレジットカードチャージを行おうとすると、AMBE02というエラーになってしまいます。
その後はアプリを起動しただけでこのエラーとなってしまい、nanacoアプリを使うことすらできなくなります。
スマホを再起動させたとしても同様の状態です。
つまり、楽天モバイルでnanacoを使う場合の問題は、「楽天モバイルの通信環境下でnanacoのクレジットチャージができない」ということです。
AMBE02エラーを解決するには
さて、楽天モバイルを使っている人がモバイルnanacoでクレジットチャージをすることはできるのでしょうか。
オフィシャルサイトにnanacoモバイルを起動すると、エラーコードAMBE02が表示されました。という情報が掲載されています。
対処方法としては、”通信制限設定、電波状態などを確認して再度お試しください。”と説明されています。
私がこの問題に直面した際には、別に特別な通信制限はかけていませんし、電波は3本、他のアプリなどは問題なく使える状態でした。
いくら再実行しても状況がかわりません。
おそらく、このABME02のエラーに直面した多くの人も同様の状態ではないかと思います。
しかし、この問題はすぐに解決できます。
楽天モバイルのスマホで、ABME02エラーを出さずにモバイルnanacoでクレジットチャージをするには、Wi-Fiに接続した状態でnanacoチャージ行えばよいのです。
Wi-Fi経由での通信となりますから、楽天モバイルからの通信とはみなされなくなり、この問題が解決します。
nanaco側の言い分としてはキャリア側の問題のようですが、楽天モバイル側も制限をかけている様子はありません。
一体どっちの問題なのでしょうか・・・
私自身は楽天モバイルを使い始めて以降、「自宅でnanacoチャージする」という使い方をたまたまた続けていたため、最近までこの問題に直面しなかったのです。
または、セブンイレブンの中でチャージを行おうとしたことがあったとしても7SPOTの無料Wi-Fiに繋がっていたので、そこでもたまたまこの問題が回避できていました。
しかしこの7SPOTは2022年3月31日をもって終了してしまいましたから、遅かれ早かれこの問題に直面することは必然でした。
若干面倒ではありますが、nanacoへのチャージはそうそう頻繁に行うものではありませんから、Wi-Fiに接続しているときにチャージをすると覚えておけば、利用にあたり極端に困るようなものではありません。
これから楽天モバイルでモバイルnanacoを使うことを検討されている方は、この内容を覚えておくと、あとあと焦らずにすみますね。
関連記事:電子マネー等のチャージに使うクレジットカードのまとめ
関連記事:楽天モバイルは優秀な固定電話?
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