ブラック企業脱出のためにビジネス書を読まない

ブラック企業から脱出し、ホワイト企業で働いている猫男です。

これまで、”やむをえず”何度か転職を繰り返してきています。

20年にわたる会社員生活の中で、これまで沢山ビジネス書と呼ばれるものを購入し、読んでいた時期がありました。

世の中には沢山のビジネス書が常に販売されており、ビジネス書ブームみたいなものもありましたね。

”ビジネス書は役に立たない”と主張する方はいらっしゃいますが、私もこれに関しては100%同意します。

今回は、 ”ビジネス書はなぜ役に立たないのか” ”ブラック企業から脱出するためにはなにが有用なのか?”について記事にしたいと思います。

私はどのような状況でビジネス書を読んでいたのか

まずビジネス書が役に立たない理由を書くまえに、それを主張する私、猫男が、どのような状況においてビジネス書を読んでいたのか、という点を記載します。

”どういう根拠でそのような主張をしているのか?”といったことがよりご理解いただけるかと思いますし、似たような状況に置かれている方にはこの記事が特に参考にしていただけるのではと思うからです。

  • 私の会社員としての経験は、約10年が日系企業・約10年が外資系企業です。(うちブラック企業・職場での勤務が2回。一応大卒ですがFランクですし、海外生活の経験もありません。現在はホワイト外資系企業で働く40代の男です。つまり、全体的に会社員生活が順調にいっていないおじさんです。)
  • ビジネス書を読み始めたのは30歳代に入ってからでした。(職場がブラック化する少し前のホワイト日系企業時代。20代のころは仕事に関することに自腹を切る意思が全くありませんでした。)
  • 当初は仕事に対して向上心をもってビジネス書を読み始めていた。

なぜビジネス書は役に立たないのか

ビジネス書が役にたたないと考える主な理由は以下です。

もちろん、参考になるものや、読み物として面白いものものも中には確かにありますけど、割合は少ないですし、いわゆる”自己啓発もの” ”ハウツーもの”のビジネス書は特に不要と考えます。

  • ビジネス書を出している人の多くはもとから成功者であって、読者と人種が違う。
    • 様々な組織で長く会社員生活を送ってくるとよくわかってきますが、特に会社の上層部に行けばいくほど、根本的に人種が違ってきます。(例えば、学歴・職務経歴・海外経験等。最近の言葉でいうと、親ガチャで当たった人ですね。)育ちが異なる庶民は、そのような方々とどう頑張っても対等に張り合えません。ビジネス書の多くもそういった人々によって書かれています。一般市民からみたら、”上級国民”のような人が書いている本が大半です。つまりその本に書かれている内容は、あくまで上級国民の成功体験からきているものですので、一般的な会社員にそのまま有用なものであるとは限りません。
    • もともと優秀な人はビジネス書など読まなくても優秀です。普通の人間が、ビジネス書を読んだからといって優秀にはなれません。
    • 仕事の評価は最終的に上司からなされるので、仮にビジネス書のテクニックを使っていくら結果を出しても上司がそれを認めなければ評価はされません。 ※私の経験では、一般的に実力主義と思われる外資系企業のほうが、より上司次第であると思います。上司に関する記事にはブラック上司とホワイト部下の記事なども参考になさってください。
    • 成功者・上級国民が説く思想は、ブラック企業で搾取されている人にとっては危険な内容。(一般的にポジティブな内容が多いが、ブラック企業では逃げるが勝ちですし、頑張ったところで会社にもっと自分の労働力を搾取されるだけですから、そういった成功者が説く考えを真に受けるのは危険です。)
  • 購入費用がかかる。
    • このようなビジネス書を読むということは、自分の資産を減らしつつ、成功者が資産をさらに増やすのを助けていることになります。
    • 限られた自分の資産は、自分が好きな趣味に使うとか、資産を増やすための投資に使ったほうが活きたお金になります。
  • 読む時間がかかる。
    • 本を読むには時間がかかります。沢山ビジネス書を買ったら、それを読むのにさらに時間を取られます。時間は有限ですから、ビジネス書を読むぐらいだったら、自分の好きなことに時間を使うか、ビジネス書に書いてあるハウツーや小手先のテクニックではなく、もっと実用的なスキルを身につけるために時間を使ったほうが良いです。(例えば、プログラミングや語学等。ただ、多くの人は生活費を稼ぐのが仕事をする主目的ですから、個人的には資産運用について学ぶのが最も費用対効果が高いと思います。)

ブラック企業を脱出するために役立つこと

過去にかなり沢山のビジネス書を読んだ私ですが、最終的に以下の結果を得られました。

  • ビジネス書は役にたたないことがわかった。
  • 本の購入により沢山のお金を成功者に寄付してしまった。

これはこれで、ひとつの学びになりましたから、無駄ではありませんでした。

これまで、ブラック企業からの脱出を2回経験している私は、転職にともない、沢山の企業の求人に応募したり面接をうけてきました。

そんな私が、会社員生活の中でひとつ理解しておいたほうがいいと断言できるものに「STAR」があります。

日系企業→外資系企業への転職をしようとしていたときに、外資系企業で働いている友達に教えてもらったのがこのSTARでした。

STARとはなにかを理解するための参考として、IndeedのSTAR メソッドを使って行動面接の質問に回答する方法をご紹介します。

STARとは、Situation(状況)、Task(課題)、Action(行動)、Results(結果)の略称からきているもので、主に外資系企業の面接などで使われる手法です。

外資系企業の求人の応募する前には、このSTARを意識して職務経歴書を書くべきですし、面接対策もSTARをベースに考えるべきです。

一方で、このSTARは業務の中でも生かすことができると実感しています。

「状況把握」→「課題の特定」→「行動の決定と実行」→「どのような結果がでたか効果測定」

といった考え方を大まかにもって日常の業務を進めていけば、業務もうまくまわせます。

さらに、そのSTARの結果を記録しておけば、「職務経歴書への記載」や「面接時に話すネタ」としてそのまま使うことができるわけです。

つまり、STARは、現在の仕事を進めるうえでも役立ちますし、転職活動でも役立ちます。

日ごろからSTARを意識して仕事をしていれば、職場がブラックに変貌してしまったとしても、その後の転職活動にかなり有利にはたらくのです!

まとめとしては、一般的な会社員はSTARぐらいを覚えておけば問題ないので、ビジネス書を買って読むお金と時間があるなら、それを他のことに使ったほうがいいということですね。

そしてこのSTARも、私はビジネス書で学んだわけではないということを、最後にあらためて記しておきます。

投稿者プロフィール

猫男
猫男
ブラック企業から脱出しホワイト企業で働いているが、今はサラリーマン生活からの脱出を目指している、猫を愛する40代の男の記録です。このブログの記事には広告を含みます。
職場環境には、会社組織や上司の変更などによってブラック化する危険が常にあります。このブログでは、ブラック企業からの脱出方法、お得に暮らす方法、早期引退を目指す過程などを公開しています。
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