謎の移動販売「洋菓子工房ZENのケーキ」を20%還元で買う

洋菓子工房ZENというケーキ屋さんがあります。どうも関東周辺でゲリラ的に移動販売をしているようなのですが、オフィシャルのウェブサイトもなく、全貌が謎に包まれています。今回はこの洋菓子工房ZENで思わぬ形で20%還元で購入できた体験談を記載します。

洋菓子工房ZENについてわかっていること

オフィシャルな情報がありませんので、ネット上にある体験談や私自身の購入体験から総合的にわかる基本情報をまとめます。

  • 移動販売であり、販売会場の近所にポスティングで事前告知される。
  • 販売は1日限りで、なおかつ販売時間は1.5~2時間程度の短時間に限られる。
  • 株式会社快善プロジェクトという会社が行っている。ウェブサイトはこちらだが、菓子工房ZENに関する詳しい情報はない。
  • 最大で定価の50%オフ。
  • 実店舗はないようだが、FAXで注文することができる。ただしその場合は定価で送料は注文者負担。(そのため移動販売で買うのが望ましい)

実際のチラシは以下のようなものです。



実際に買ってみた経験

  • チラシに書いてある販売開始時間よりも前でも、準備ができていれば売ってくれる。
  • お客さんは結構多い。(私は販売開始時間よりも少し前に行きましたが、それでも混んでました)
  • ケーキは結構おいしい。(またやってきたら買いに行こうと思いました)

私が洋菓子工房ZENのケーキを買おうと思ったのは、そもそも”大きな勘違い”からでした。たまたまこのチラシがポスティングされる少し前に、近所で「工場直売のケーキ販売所」を見つけて、そこでケーキを買っていました。

その直売所で買った感想としては「美味しいんだけど、直売のわりにはそんなに安くない」でした。

その数週間後にこのケーキ直売のチラシが入ったので、私は勝手に”そのときのケーキ直売所が出張販売する”ものだと思い込んでしまったのです。チラシに書いてあるのはわりと似たようなメニューですし、定価と割引後の価格に関しても、「そのときの工場の直売所で買う値段よりも安い」と思わせる絶妙な価格設定と割引率でした。

そういった経緯があり、このチラシを見た時に「直売所よりもさらに安い!」と思って買いにいきました。

結果として、私が購入した全く別のケーキ直売所に比べて、価格は安いけど量は少ない、つまり商品の価値としてはその近所の直売所と同等ぐらいという結論でした。

しかし、それはこのケーキを買って失敗したなどという話ではなく、「いつまた売りにくるかわからないというプレミアム感」「支払った価格に納得するケーキの満足感」などから考えて非常によくできたサービスだなと感じました。実際のところ、私はまた買いにいくと思います。

ということで、まんまと、菓子工房ZENの顧客になってしまいました。

洋菓子工房ZENのケーキを20%還元で買うには

チラシでは「最大50%オフ」と銘打っているものの、FAX注文で購入する顧客はほとんどいないと思いますので、チラシに書いてある割引後の価格がこの商品の実際の定価と考えて間違いないと思います。

FAX注文は、 「最大50%オフ」 を正式に謳うために設置しているだけの販売ルートであって、そもそもFAX注文で沢山販売しようとは考えていないはずです。

ということで、 最大50%オフと言われている移動販売での販売価格が、本来のケーキの定価であると思って間違いありません。

つまり、 洋菓子工房ZENの移動販売でのケーキの価格は、本当の意味では定価であって、別に定価に対して特別安いということはないわけです。

しかし、その価格で購入した私の最終的な感想は、「また移動販売がきたら買いに行こう」でした。

ということで、 「最大50%オフ」 というのは眉唾物としても、価格に見合ったケーキであって、”謎の移動販売”などと怪しげに言われることはありながらも実際にはよいビジネスモデルであり、購入者にとっても満足できるよいものだと思います。

では、その、最大50%オフされた価格が、”本当の意味での定価”である菓子工房ZENのケーキをさらに安く買う方法があるのでしょうか。

これは完全に”たまたま”なんですが、私は20%還元で購入することができました。それは、

  • 東村山市のキャンペーン実施時に、対象の支払い方法で購入する

です。

2021/6/1~2021/8/31の間、PayPayで第2弾 がんばろう東村山! 最大20%戻ってくるキャンペーンを実施しています。

実は、洋菓子工房ZENの移動販売はこのキャンペーンの対象です。

運営会社である株式会社快善プロジェクトは立川市にあるようなのですが、実際の洋菓子工房などが東村山市などにあるためなのか、理由はよくわかりませんが、とにかくこの東村山市のPayPayのキャッシュバックキャンペーンの対象になっているのです。

出張販売での支払い方法は、現金かPayPayの二択です。つまり、どんな状況であっても最低限0.5%の還元が得られるPayPayで支払っておくのが賢明なのですが、たまたまこういったキャンペーンにあたれば、20%のPayPayでの還元が得られるということです。

この東村山市のキャンペーンは”第2弾”ですから、今後もまた実施する可能性は少なからずあるのではないかと思っています。またこの第2弾キャンペーンもまだ終わっておらず、8/31まで継続中です。

つまり、最大20%の還元を得るための方法は、”PayPayで支払う”ということになります。

※2021年10月時点で洋菓子工房ZENでPayPayが使えなくなっています。関連記事:洋菓子工房ZENがPayPay非対応に

最大還元率について

最後に、第2弾 がんばろう東村山! 最大20%戻ってくるキャンペーンの内容を確認していてわかった興味深い内容があるので書いておきたいと思います。

このキャンペーンについては、主催元である東村山市とPayPay株式会社がそれぞれ公式ウェブサイトで情報を発信していますが、掲載されている内容がまさに「お役所」と「民間企業」の違いを明確に表しているものでした。そのうえ、お役所の良心を垣間見れる違いであると思います。

東村山市:「第2弾 がんばろう東村山!最大20%戻ってくるキャンペーン」とは

以下の説明文が逸品です。”どのような場合において最大の20%還元なるのか”が、具体的な事例とともに明確に説明されています。

”第一弾の時に市役所に苦情がいっぱい入ったのかな”などと思わず勘ぐってしまうぐらいの内容ですが、とにかく消費者の利益を第一に考えた説明であって、とてもよいことであると私は思います。

例えば
3,000円の買い物をすると、600円相当(20%)が付与されます。
5,000円の買い物をすると、1,000円相当(20%)が付与されます。
10,000円の買い物をすると、2,000円相当(20%)が付与されます。
20,000円の買い物をすると、決済1回あたりの付与上限は2,000円相当のため、2,000円相当(10%)が付与されます。
同日中に10,000円の買い物を2回、計20,000円をすると、別決済のため、それぞれ2,000円相当(20%)、計4,000円相当が付与されます。
6/1 10,000円の買い物⇒ 2,000円相当(20%)が付与されます。
6/2 10,000円の買い物⇒ 2,000円相当(20%)が付与されます。
6/3 10,000円の買い物⇒ 月の付与上限は5,000円相当のため1,000円相当(10%)が付与され、6月末日までは本キャンペーンによるポイント付与はありません。(PayPayの使用は可能です。)
7/1には再び付与上限が5,000円相当となり、8/1からも同様なため、3カ月で最大15,000円相当が付与されます。
⇒1・2・3・5のように基本的には20%相当が付与されますが、4・6のように付与上限を超える場合は20%を下回るため、「最大20%戻ってくるキャンペーン」となります。

PayPay株式会社:第2弾 がんばろう東村山! 最大20%戻ってくるキャンペーン

こちらは民間企業のお知らせですので、利益を最大限にあげるための説明となっています。つまり、いかに”20%還元”という数字にインパクトをもたせ、多くの利用者を増やすことができるのか、といった視点での記載となっています。

ですから、東村山市でのアナウンスのような、「この場合は最大の還元率を得られないよ」といった、会社にとってはあまり望ましくない情報は詳しく書いてありません。とはいえ、これはPayPay株式会社に限らず、民間企業のアナウンスでは一般的な内容です。

東村山市のアナウンスの内容が特殊なわけであって、PayPay株式会社のアナウンス内容が世間一般では行われています。

つまり、東村山市に苦情が入るほど(=東村山市が事細かに説明しなければいけないほど)、民間企業の見た目の「最大〇〇%還元」に踊らされている消費者は多く、言い換えれば、細かいキャンペーンの条件を把握して最大還元率を得るための努力をしていない消費者がいかに少ないのか、ということが、この2つのアナウンス内容の違いから読み取れると感じました。

さらに深堀すると、企業の実施する大盤振る舞いキャンペーンを最大限活用できていない消費者はまだまだ多いわけで、そういった人をターゲットにして企業は高還元率キャンペーンをまだまだ実施していくであろうと思いますし、つまりそれはよく考えてキャンペーンを最大限活用している人々にとっては望ましい状況でもあります。

投稿者プロフィール

猫男
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ブラック企業から脱出しホワイト企業で働いているが、今はサラリーマン生活からの脱出を目指している、猫を愛する40代の男の記録です。このブログの記事には広告を含みます。
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