ハローワークの求人情報にブラック企業は多い?

仕事を探す方法といえば、昔は就職情報誌やハローワークでしたが、現在は沢山の求人情報サイトを利用できます。インターネットの普及によっていまや就職情報誌を見ることはほぼなくなりましたが、ハローワークは今も昔も健在です。そんなハローワークですが、「ハローワークにある求人はブラックばかり」という話もよく聞きます。実際のところどうなのでしょうか?私はこれまでの社会人生活で1年程度無職になっていた期間が2回あり、ハローワークにお世話になった回数・期間は一般的にみてもそこそこ多いのではないかと思います。

そんな私から見て、「ハローワークの求人情報にブラック企業は多いのか?」というと、「ハローワークの求人情報から就職したことがないからわかりません」というのが答えになります。

ただ、これではなんの参考にもならないので、そうはいっても経験から見えた点をいくつかあげてみます。

まず、最後に無職になってから何年も経つので正確な記憶ではありませんが、ハローワークで見た求人情報から実際に応募したこと自体、私は一度もなかったと思います。単純に「応募したい求人がなかった」というのが主な理由ですが、魅力的な求人がないということは、つまり「ブラック求人が多い」と言われるのに近からず遠からずなのかと思えます。ハローワークの窓口に行くたびによく紹介される求人情報があったので、その会社を何社かインターネットで検索してみたところ、あまりよくない口コミばかりでてきて応募を考えなかった、ということがあったのはよく覚えています。

また、以前働いていた会社の人事担当者から、「ハローワークに求人情報を載せるのはあまりお勧めしていない」と聞いたことがあります。それは、「求職活動の実績を作るための応募が多い」からだそうです。失業保険の給付を受けるためには、求職活動の実績を毎月作る必要があります。その方法のうちのひとつが、まさに求人への応募です。応募するだけでよいのですから、職種やスキルがミスマッチでもとりあえず応募してくる人が多くなります。これにより、企業が本来採用したいような人物”以外”からの応募が急激に増えることになります。結果として、人を採用のための業務負荷が高まってしまうため、会社としてはハローワークに求人情報を載せるのを敬遠するというわけです。

ブラック企業を見分ける観点からいうと、”未経験歓迎”だったり”年中求人している”求人は要注意なのですが、求人の要件に合った人を効率的に採用したいと考える企業がハローワークへの登録を避ければ、やはりハローワークに掲載されている求人の中で”未経験歓迎”や”年中求人している”求人(=ブラック企業の可能性がある)が目立ってくるという側面はありそうです。

最後に、求職活動の実績については、ハローワークインタネットサービスのサイトで以下のように説明されています。

基本手当の支給を受けるためには

失業の認定を受けようとする期間(認定対象期間。原則として前回の認定日から今回の認定日の前日までの期間)中に、原則として2回以上(基本手当の支給に係る最初の認定日における認定対象期間中は1回)の求職活動(就職しようとする意思を具体的かつ客観的に確認できる積極的な活動のことをいいます。)の実績が必要となります。

また、自己都合などで退職された場合、離職理由によっては、待期期間満了後3か月間(2か月間)は基本手当が支給されません(離職理由による給付制限)が、この期間とその直後の認定対象期間をあわせた期間については、原則として3回以上(給付制限期間が2か月の場合は、原則として2回以上)の求職活動の実績が必要となります。

 

退職理由が自己都合の場合と会社都合の場合では失業手当の支給条件が様々異なるのですが、私は給付を受けた2度とも会社都合での支給でした。一度目は早期退職者の募集に応募して辞めましたので明らかに会社都合。2度目は自己都合で退職はしましたが、長時間労働が続いており、残業時間の記録をしっかり残したうえで退職しましたので、その記録をもとに会社都合扱いで給付を受けることができました。このあたりの詳細はまた別の機会に書きたいと思います。

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猫男
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ブラック企業から脱出しホワイト企業で働いているが、今はサラリーマン生活からの脱出を目指している、猫を愛する40代の男の記録です。このブログの記事には広告を含みます。
職場環境には、会社組織や上司の変更などによってブラック化する危険が常にあります。このブログでは、ブラック企業からの脱出方法、お得に暮らす方法、早期引退を目指す過程などを公開しています。
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