ダイバーシティ&インクルージョンの危険性
ここ何年か、ダイバーシティ&インクルージョンという言葉を沢山の企業が掲げるようになってきています。
働く人の多様性を高めて、なおかついろいろなタイプの人を受け入れようといった動きと言ったらいいでしょうか。
特に日本は、アメリカのような多民族国家でもないですし、まだまだ団塊世代のおじさんたちが幅を利かせている環境ですので、いろいろな人が同じような条件で働けるようになればそれ自体は大変よいのではないかと思います。
私が働いている会社でも、ご多分に漏れずそういったことを啓蒙しています。
ダイバーシティ&インクルージョンを推進する中ででてくるものに、「女性の活躍促進」「国籍や文化の違いを受け入れる」のようなものもあります。
これら自体は結構なことなのですが、私のこれまでの体験では、やり方を間違えると単純に「女性と外国人を有利にする」だけのものになりかねないと感じています。
それによって立場が弱くなるのが、「弱い男性」です。「ブラック企業で狙われやすい男性」とも言い換えられると思います。
私の働く会社では幸い活躍している女性や外国人がもともと結構多いです。
実際に女性が私の上司だったこともこれまで何度もあります。
一方で、これまで私が日本人男性でいることでなにか有利だったのか?というと特にありません。
むしろ面倒な仕事がまわってくる割合が高かったのは間違いないです。
一時期「草食系男子」という言葉が流行しましたが、世の中の人間は確かに「草食系人間」「肉食系人間」に分類することができ、当然「肉食系人間」に有利な世界であると思っています。
肉食系が強いのは野生動物の社会では必然で、これはもちろん動物の一員である人間が行っている会社にもあてはまります。
ダイバーシティ&インクルージョンでは「草食系人間」「肉食系人間」がどちらも平等に活躍できるようにするべきだと思うのですが、そういった話は全く聞こえてきません。
「弱い男性」は当然「草食系人間」に属します。
以下は私が特に懸念しているシナリオです。
弱い男性からの視点では、今後もブラック職場を避けて生きるにはこれらによる労働環境の変化にも常に気を付けていかなければならないと考えています。
・女性管理職を増やそう→男性の管理職枠が減り、女性は昇進しやすくなる。→弱い男性の昇進機会はますますなくなり、強弱に関わらず女性は昇進機会が増える。その結果、強い女性はもっと強くなり、その下で働く弱い男性はもっと仕事がしづらくなる。
・日本語が話せなかったり、日本語力の微妙な外国人を許容しよう。→その微妙な日本語力からくるしわ寄せは他の日本人社員に来る。→やっかいな仕事はより弱い男性にまわってくる。(また、英語力な微妙な日本人はよく見られないが日本語力が微妙な外国人は許容される傾向があり、これは逆差別とも言える。)
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会社のために働くか、自分のために働くか。自由を手に入れる、マネ活の話。それは、わたしたちに何をもたらすのか。社畜無間地獄 と マネ活極楽浄土のはざまを生きる。 ※このブログには広告を含みます※
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