「働く業界」の見極めの重要性
最近、邱永漢さんの新・メシの食える経済学〜お金に恵まれる人生への手引き〜を読んでいて、この中にあった「斜陽化のさなかに置かれたら脱出するほかない」というメッセージが頭に残り、あらためて斜陽化の業界とブラック企業化の関係性も大いにあるなと再認識したため、これについて書いてみることにしました。
少々話がずれますが私の趣味の一つは読書です。電子書籍が普及してからというもの、私の読書量はかなり増えました。「本の置き場に困らない」「どこでも読める」「紙の本より安い」という点が私にとって大きなメリットになっています。デメリットは、簡単に買えてしまうので、時々うっかり買いすぎてしまうことぐらいでしょうか。
働くべき業界を見極めるには
さて、本題に戻ります。私は、会社全体が最初からブラック体質の企業で働いたことはなく、「入社後しばらくは大丈夫だったけど、会社体制の大きな変更などをきっかけに職場がブラック化し、転職」というものを2度経験しています。振り返ってみると、どちらも職場がブラック化した時点で、働いていた業界自体が、斜陽化とまでは言えないものの落ち目になってきていた時期であったと思います。
勢いのある業界というのは、ある程度成熟してくると競合が増えてきていわゆる”レッドオーシャン”となり、その業界の中で統廃合が進んでいきます。レッドオーシャンになるということは会社の収益も減りますので、より低コストでそのサービスを提供しなければいけません。かといって提供するサービスは同じレベルを維持するだけではなく他社を凌駕するための努力が必要です。つまり、「人は減るけど仕事は増える」状態に自然となります。こうして職場は”ブラック化”します。
私もこの流れに完全あてはまり、一連のブラック化の流れを2度も経験しました。今現在も含め、転職時には勢いのある業界の会社で働くことができていますが、その後同じような流れで職場がブラック化するという結果になっています。職場のブラック化の兆候をいち早く察知するためにも、今働いている業界全体の流れには常に気を配らなければならないとあらためて認識しています。またこれは見方を変えると「転職先に勢いのある業界を選ぶと、最終的にはブラック職場を経験することになる」とも言えるかなと思います。斜陽化している業界はそもそも危険だが、その時期に注目されている業界もこういった危険性があります。
この点から考えると、一番安定しているのは、長期にわたってブルーオーシャンになっているニッチな分野の会社なのかもしれませんね。
投稿者プロフィール
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ブラック企業から脱出しホワイト企業で働いているが、今はサラリーマン生活からの脱出を目指している、猫を愛する40代の男の記録です。このブログの記事には広告を含みます。
職場環境には、会社組織や上司の変更などによってブラック化する危険が常にあります。このブログでは、ブラック企業からの脱出方法、お得に暮らす方法、早期引退を目指す過程などを公開しています。
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